素敵な女性

2025.09.26

日常

往診の帰り道。
赤信号の右折レーンで停まっていた時のことです。

 

交差点の少し手前に、電動車椅子の男性がいらっしゃいました。
よく見ると、車輪が街路樹の植え込みに引っかかり、身体が傾いた状態で立ち往生されています。

 

助けに行きたい気持ちは山々ですが、私は右折レーンの中。
一旦右折してからUターンし、できる限り急いで現場に向かいました。
――ほんの1分も経っていなかったと思います。

 

現場に戻ると、軽自動車が停まっていて、
「さっきの男性は?」と周囲を見渡したその時、前方に目をやると…
一人の女性が車椅子の男性と一緒に信号を渡りきられたところでした。

 

「あぁ、あの方が助けてくださったのだ」

 

胸が熱くなる瞬間って、このことですね。
舞鶴には、こうして自然に手を差し伸べられる人がいる。
そのことが本当に嬉しく、誇らしい気持ちになりました。

 

その女性の後ろ姿は、まるで映画『○ベンジャーズ』に登場するスーパーヒーローのよう。
凛とした背中が、街並みにとても輝いて見えました。