鍼師・灸師は「国家資格」です

2025.09.30

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「鍼師(はりし)」と「灸師(きゅうし)」という言葉を耳にしたことはありますか?
実はこれらは、誰もが名乗れるものではなく 国家資格 を持った人だけが使える称号なのです。

 

国家資格とは?

文部科学省によると、国家資格とは以下のように定義されています。

国の法律に基づいて、各種分野における個人の能力・知識が判定され、特定の職業に従事できると証明される資格。
法律によって一定の社会的地位が保証されるため、社会からの信頼性は高いとされます。

国家資格には大きく分けて次の3種類があります。

1)国が行う試験

2)都道府県が行う試験

3)法律で指定された団体が行う試験

この中で、鍼師と灸師は 国が行う試験に合格した人だけ が名乗ることができます。

 

 

鍼師・灸師になるには?

国家資格を得るためには、次のプロセスを踏みます。

・大学や専門学校で3〜4年間学ぶ
国が定めた学校に通い、解剖学・生理学・関係法規などの基礎から、鍼灸の理論まで幅広く学びます。

・実習を重ねる
2年生になると、学校に併設された付属治療所で実習が始まります。教員の補助のもと、実際に患者さんに鍼やお灸を行い、臨床経験を積んでいきます。

・国家試験を受験
最終学年になり卒業見込みとなった時点で、ようやく国家試験を受験できます。

・合格後に初めて名乗れる
試験に合格してはじめて、法的に「鍼師」「灸師」と名乗ることができます。